これぞ絶景! 薩埵峠 [CBR1100XX '97]
【薩埵峠(さったとうげ)から眺める駿河湾と伊豆半島】
2008.3.6(木)
静岡県の由比町ー 静岡県内の国道一号線や、東海道本線を利用したことがある人なら、一度は耳にしたことのある地名だと思う。静岡県の中央に位置するこの町は、過去から現在に至るまで、交通の要所として知られている。
桜えび漁でも有名なこの町に、東海道随一の景勝地があると知り、バイクで行ってみることにした。
峠の頂上から見渡す景色は、想像以上に素晴らしかった。晴れ渡った空と駿河湾は底抜けに青く、遠くに見える山々と沖の向こうの伊豆半島は、別世界のように輝いていた。
峠から海を見下ろすと、眼下に東海道と東名高速、東海道本線が見える。普段は何気なく利用している交通インフラだが、こんなにも綺麗な海の際を走っていたことにあらためて気づき、驚いた。
毎日、どれだけの車と人、荷物が行き来しているのだろうか。膨大な量の物流なくして、現代人の生活は成り立たない。
この峠道の歴史が面白い。荒波が打ち寄せる海岸沿いの道を通行するのが危険であったため、峠に道を開いたのだが、箱根峠や宇津ノ谷峠と共に、東海道の難所になった。その後、安政の大地震(1854)で地盤が隆起したため、新たに海岸沿いの道が整備され、現在の東海道に至っている。
傾斜地でよく見られるように、柑橘類が栽培されている。景勝地を訪れた観光客を除けば人影はほとんど無く、静かな場所のはずだが、足元から東海道を走る車の音が絶えず響いてくる。
静寂と騒音が入り混じった空間、とでも表現すればいいのだろうか。飛行場の喧騒と少し似ている感じがした。
富士由比バイパスは何度も通ったことがあったが、すぐ近くにこんな素敵な場所があるのは知らなかった。今日は富士山が雲に覆われていてはっきり見えなかったので、またいつか訪れて、富士山を眺めたいと思う。
関東から静岡方面へのツーリング時に寄り道する場所として、いいところだと思った。
(おまけ)
美術館が併設された由比本陣公園。
文化的な雰囲気も良いが、「桜えびのかきあげ」の文字をあちこちで見かけて気になった。そちらはまたの機会に(^^)。
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