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最近のニュースから [独り言]

最近のニュースから思ったことを書いてみました。明るい話題ではないのですが・・・。


2日前の5月27日に、東京競馬場で日本ダービーが行われ、そのレースを皇太子様と安部首相が観戦された。マスコミ報道によると、二人とも初めての競馬観戦だったとのこと。そして首相は、同伴した昭恵婦人の勧める馬券を購入し、見事的中させたと報道された。

首相は、なぜ馬券を購入したのか?

間違いなくお金持ちであろうから、一攫千金目当てで馬券を購入するはずがない。庶民派をアピールするため? それとも、売り上げの低迷するJRAをみて、自分が旗振り役となり庶民の購買意欲を引き出すため?

首相とて休日はあるから、何をして過ごしてもよいのかもしれないが、今は国会の会期中で難題が山積みになっている。その中での馬券購入、かなり違和感を感じた。欧米では、競馬は上流階級の優雅な娯楽と見る向きもあるが、日本では間違いなく大衆向けのギャンブルである。だからこの日、競馬場には13万人もの観客が集まり、1レースで300億円以上の売り上げが発生した。日本と欧米のスタイル、どちらがいいというのではなく、日本の競馬は間違いなく大衆娯楽という位置づけである。それを認識した上で、首相は馬券を購入したのだろうか?また、そのことが報道される必要があったのだろうか?

後の新聞報道で見たのだが、二人の競馬観戦を接待する予定だった松岡農相が、これを急遽キャンセルしたそうだ。JRA(日本中央競馬会)は、農林水産省が監督する特殊法人なので、松岡農相はその最高責任者といっていいだろう。皇太子様と首相、この二人の接待をキャンセルすることは、普通ではまずあり得ない。それこそ、命にかかわるような重大な事態が起きていない限り・・・。

そして翌日、松岡農相は亡くなった。

報道によると、首相と農相は何年も前から公私にわたる付き合いがあったらしい。首相が自ら任命して松岡氏は大臣になった。松岡氏が大臣就任後に「ナントカ還元水」の発言をして以来、マスコミから集中砲火を浴びていたが、首相は常に擁護する態度をとってきた。
誰も、農相の異変に気づかなかったのだろうか?現職の大臣なのだから、毎日大勢の人と会話をしていたはずだ。誰も、止められなかったのか?首相は、皇太子様の接待に来なかった農相に対して、何も気づかなかったのか?

ことの真相は本人にしか分からないので、僕が言えることは、ご冥福をお祈りします、ということだけである。しかし、このことで一時的に政局が混乱し、国政が停滞するのは間違いないので、国民にとっても歓迎すべき事態ではないだろう。政治家1人の責任というのは、とても重いものだと僕は考えている。

首相と大臣、会社で言えば上司と部下の関係であろう。自分の親しくしていた同僚が突然亡くなったらひどく動揺するであろう。普通なら、しばらくまともに仕事が出来ないはずだ。今後の政治の成り行きを見守りたい。


安部首相がよく使うフレーズで、「美しい国づくり」という言葉がある。首相の言う美しいとはどういうことなのだろうか?
僕の趣味はバイクツーリングで、国内の野山を走って美しい景色を見ることを楽しみにしている。人の手の入っていない自然の風景は美しいと思う。しかし、首相の言う「美しい」という言葉の意味は、僕の感じている美しさとは違うことを指しているのだろう。

人間の行いというのは、自然と違って純粋ではなく、美しくないことが多い。国民のトップに立つ首相は、大勢の人間を上手に導くことが役目だが、その先に美しい国があるのだろうか。何か、いろいろなところでずれていると感じる。

箱根③.JPG
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