其の六 ZEPHYR750 [俺とバイク]
(其の五 からの続き)
バイクの代わりに車を買って、郊外へのドライブを楽しんでいたが、一年ほどすると飽きてしまった。車は移動には便利な道具であるが、運転自体に面白みが感じられない。
「またいつかバイクに乗りたいな」
と心の中で思っていたが、過去の盗難の件もあって、踏ん切りがつかなかった。
時は流れ、2006年の2月。
青年はネットで中古バイクを検索していた。意外と安く買えるバイクもあるようだ。バイクに乗らなくなってからも、心の片隅には常にバイクの存在があった。とりあえず見に行ってみるか、と軽い気持ちでバイクショップに足を運んだ。
そこで見たのは、1997年型のゼファー750。9年落ちの中古車だ。
見た感じは綺麗で悪くない。値段も26万円と、展示されている中古車の中で一番格安だった。
ワインレッドのゼファー750を見ていると、かつて自分が乗っていたゼファーを思い出す。これに乗ってみたいな、とバイク乗りの気持ちがよみがえってきた。店員さんの対応も良かったので、ゼファー750の購入を決めた。5年ぶりのバイク復帰である。
カワサキ ゼファー750 '97 68ps
9年落ちで累積走行距離は40,000km超、サスペンションの動きが悪くブレーキのタッチも甘い。お世辞にも程度の良いバイクではなかったが、またゼファーに乗ることが出来てとても幸せな気分になった。やはり自分には”空冷4気筒”のバイクが性に合うらしい。
バイクの使い道はツーリングのみ。暇な休日を見つけて、ツーリングに出かけた。
三国峠から眺める富士山 2006.3.5
友人と道志から河口湖へ 2006.7.30
中秋の富士山 2006.9.10
ゼファー750との一番の思いでは、東北地方を走って弘前城へ花見に行ったことである。
5月の連休を利用して、2泊3日でツーリングに出かけた。
最初の寄り道は奥州平泉。
中尊寺(岩手県西磐井郡平泉町) 2006.5.3
ちょうど桜は散り終えた頃だったが、落ち着いた雰囲気で居心地の良い場所だった。
盛岡城址公園(岩手県盛岡市内丸1番) 2006.5.3
桜前線を追って盛岡へ。桜が満開、お花見日和(^^)。
弘前城へ向かう途中、エンジンオイルが減少するトラブルがあったが、近くのバイクショップに飛び込んで慌ててオイル交換(というか補給)し、とりあえずの応急処置。
夕方に弘前城へ到着。夜桜見物となった。
お堀から城内まで、至る所に桜、桜、桜。
弘前城(青森県弘前市) 2006.5.3
城と桜がライトアップされて浮かび上がっているようだ。城内には出店も多く、お祭りの雰囲気。
帰りの道中、十和田湖に寄ってみた。
本州最大のカルデラ湖、十和田湖。 2006.5.4
5月だというのに、湖の稜線を走ると雪が残っている。
展望台から眺める十和田湖。印象に残る美しい風景。
天気に恵まれて楽しいツーリングだったが、途中で風邪を引いてしまった。5月の東北は、寒かった(- -)。
もともと「スポーティバイク」として開発されたゼファー750は、ライディングポジションが中途半端でハンドリングにも癖があり、贔屓目にみても乗りやすいバイクではなかった。中古で購入したということもあり、エンジンオイル周りや電装関係のトラブルが何度か発生し、メンテナンスにも気を遣ったが、新車で購入したXJR1300よりも楽しめた。フィーリングが合ったということか。
自分に合ったバイクを探すのは、本当に難しい。
つづく → 其の七 CBR1100XX ’97
バイクの代わりに車を買って、郊外へのドライブを楽しんでいたが、一年ほどすると飽きてしまった。車は移動には便利な道具であるが、運転自体に面白みが感じられない。
「またいつかバイクに乗りたいな」
と心の中で思っていたが、過去の盗難の件もあって、踏ん切りがつかなかった。
時は流れ、2006年の2月。
青年はネットで中古バイクを検索していた。意外と安く買えるバイクもあるようだ。バイクに乗らなくなってからも、心の片隅には常にバイクの存在があった。とりあえず見に行ってみるか、と軽い気持ちでバイクショップに足を運んだ。
そこで見たのは、1997年型のゼファー750。9年落ちの中古車だ。
見た感じは綺麗で悪くない。値段も26万円と、展示されている中古車の中で一番格安だった。
ワインレッドのゼファー750を見ていると、かつて自分が乗っていたゼファーを思い出す。これに乗ってみたいな、とバイク乗りの気持ちがよみがえってきた。店員さんの対応も良かったので、ゼファー750の購入を決めた。5年ぶりのバイク復帰である。
カワサキ ゼファー750 '97 68ps
9年落ちで累積走行距離は40,000km超、サスペンションの動きが悪くブレーキのタッチも甘い。お世辞にも程度の良いバイクではなかったが、またゼファーに乗ることが出来てとても幸せな気分になった。やはり自分には”空冷4気筒”のバイクが性に合うらしい。
バイクの使い道はツーリングのみ。暇な休日を見つけて、ツーリングに出かけた。
三国峠から眺める富士山 2006.3.5
友人と道志から河口湖へ 2006.7.30
中秋の富士山 2006.9.10
ゼファー750との一番の思いでは、東北地方を走って弘前城へ花見に行ったことである。
5月の連休を利用して、2泊3日でツーリングに出かけた。
最初の寄り道は奥州平泉。
中尊寺(岩手県西磐井郡平泉町) 2006.5.3
ちょうど桜は散り終えた頃だったが、落ち着いた雰囲気で居心地の良い場所だった。
盛岡城址公園(岩手県盛岡市内丸1番) 2006.5.3
桜前線を追って盛岡へ。桜が満開、お花見日和(^^)。
弘前城へ向かう途中、エンジンオイルが減少するトラブルがあったが、近くのバイクショップに飛び込んで慌ててオイル交換(というか補給)し、とりあえずの応急処置。
夕方に弘前城へ到着。夜桜見物となった。
お堀から城内まで、至る所に桜、桜、桜。
弘前城(青森県弘前市) 2006.5.3
城と桜がライトアップされて浮かび上がっているようだ。城内には出店も多く、お祭りの雰囲気。
帰りの道中、十和田湖に寄ってみた。
本州最大のカルデラ湖、十和田湖。 2006.5.4
5月だというのに、湖の稜線を走ると雪が残っている。
展望台から眺める十和田湖。印象に残る美しい風景。
天気に恵まれて楽しいツーリングだったが、途中で風邪を引いてしまった。5月の東北は、寒かった(- -)。
もともと「スポーティバイク」として開発されたゼファー750は、ライディングポジションが中途半端でハンドリングにも癖があり、贔屓目にみても乗りやすいバイクではなかった。中古で購入したということもあり、エンジンオイル周りや電装関係のトラブルが何度か発生し、メンテナンスにも気を遣ったが、新車で購入したXJR1300よりも楽しめた。フィーリングが合ったということか。
自分に合ったバイクを探すのは、本当に難しい。
つづく → 其の七 CBR1100XX ’97
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