白い恋人事件

今年2月に、札幌にある「白い恋人パーク」に行ってきました。

入場料：大人600円。コンサドーレのサッカー練習場が併設されています

映画「チャーリーとチョコレート工場」をイメージしましたが、上品な造りの建物と、白い恋人の製造過程を見学できるところが印象に残りました。
見学後、お約束のように”白い恋人”をお土産として購入して持ち帰り、職場で何人かに配ったら喜ばれました。「ありがとう～＾＾」って。人気、知名度抜群のお土産です。

そこで、今回の事件です。マスコミ報道から、ポイントは2つあると思いました。

① 商品から大腸菌が検出されたことを、きちんと公表しなかったこと
② 賞味期限の延長（改ざん）を、長期間にわたって続けていたこと

大腸菌の件ですが、飲食に携わる人からみれば、どれだけ対策をとっても食中毒を完全に防ぐことはできません。白い恋人パークでは、製造過程を一般公開していました。

　ガラス越しに見ることができます

全ての商品をこの現場で作っているわけではないでしょうが、衛生対策にも自信があるから製造過程を公開していたのだと思います。菌が混入した件については致し方なし、と思いたい、信じたいところです。真実は現場でしか分かりません。

もう一つのポイント、賞味期限の延長ですが、これはまずい。完全な違反です。そして気になったのが、改ざんが行われていた11年間、白い恋人を原因とする集団食中毒が起きなかったことと、相当数の人が箱の詰め替えや期限日時の延長を担当していたにも関わらず、誰も告発しなかったという事実です。

おそらく、最初はまずいと思いながらやっていたのが、だんだん慣れてしまって当たり前になってしまったのでしょう。売れ残りの商品を「詰め替える」という違反行為に。

しかし、冷静に考えると、こういったことは日常生活でもよくあることなのかな、と思います。自分が車やバイクを運転している時、スピード超過をしてしまっても、最初はまずいと思っていたのが次第になれてしまい、その違反スピードで流してしまっていることがよくあります。すぐに事故は起きないものです。
自分で心がけてスピードを落とすこともありますが、同乗者から「速すぎるよ！」と指摘されて気がつくときもあります。人は自分だけの感覚だと、過ちに気がつかないことが多いのかもしれません。

                   

石屋製菓の社長に進言する人はいなかったのかな。それとも、忠告を聞き流してしまったのでしょうか。
好きなお土産の一つだったのに残念です。次に北海道に行った時に、また安心して買えるようになっていることを期待します。