1,000 NICE! の節目に思うこと

ブログを始めて一年と少しの間に、本当に多くの方が「NICE!」とコメントを寄せてくれました。お付き合いをしてくれた皆さん、ありがとうございます。

1999年2月に新車でCBR1100XXを購入したが、２ヶ月後に盗難されるという悲劇が起きた。それから7年たった昨年11月に、CBRを再度購入した。中古ではあるが、再びCBRに乗ることになったのである。
CBRについていろいろ調べようとネットで検索したところ、POPさんさんのブログを発見。ブログに登場するCBRの写真を見て、すぐに自分の購入したバイクだと分かった。それを機に自分でもブログを書くようになり、今日まで至っている。

これまで何台かのバイクを乗り継ぎ、日本全国をツーリングしてきた。僕のバイクの基本的な楽しみ方は、ソロツーリングである。学生時代はバイクに乗っている友人が身近にたくさんいたので、よく一緒に走ったりしていたが、社会人になってバイクを降りる友人が増えたこともあり、もっぱらソロで走ることが多くなった。

仲間と一緒に走るのはとても楽しいが、ツーリングには常に事故の危険性が付きまとう。誰かと一緒に走って、自分が事故に遭うのはもちろん嫌だが、一緒に走っている仲間が事故に遭ったりしたらとてもつらい気分になる。そのリスクを負うのが嫌で、いつしか人と一緒に走る事が少なくなってきた。
自宅から遠く離れた景色のきれいな場所へ走りに行き、ワインディング走行を楽しみ、温泉に浸かって美味しいものを食べて・・・。たくさんの楽しい思い出があるが、孤独に楽しむ趣味になってしまったともいえる。

僕は平日働いて週末は休むサラリーマンである。会社の同僚に、自分がバイクに乗っているということを話すことはほとんどない。休日は必ずと言っていいほどバイクに乗り、時には一回のツーリングで1,000kmを越える走行をしているが、そのことを自分から誰かに話すことはない。唯一、僕がどのようにしてバイクを楽しんでいるかを話す相手は、妻のなしぽんだけである。

僕がバイクのことをあまり人に話さない理由、それはバイクという言葉の持つネガティブなイメージ、「騒音」、「暴走」、「危険」　といったイメージを自分と重ねられたくないからかもしれない。しかし、普段は平凡な暮らしをしていても、休日はバイクでかっ飛ばすー　　この正反対のあり方を自分の心の中で楽しんでいるといったらいいのだろうか。孤独というよりは、「秘密」の趣味といったほうがいいかもしれない。

そんなバイクライフを送っていたが、ブログでツーリングのことを書いているうちに、多くの人が僕のツーリングについてコメントを寄せてくれるようになった。

これはとても嬉しかった。

秘密は持ったままより、誰かに話したいものである。ブログの匿名性を生かして何の気兼ねもなくツーリングのことが言えるようになり、それに応えて多くの人が語りかけてくれた。これは、僕がツーリングをする上で大きな励みになった。

そして、実際に何人かの人ともお会いして、一緒にツーリングをすることも実現した。ブログを読んで書き手の人柄を想像し、実際に会ってみるー　　想像通りだった人もいるし、そうでない人もいるが、実社会で出会うのとはまったく違った発見や感動がある。これもブログの楽しみ方といっていいかもしれない。

普段の仕事もそれなりに忙しいし、家族との生活もあるので、しばらく前までは「1,000ＮＩＣＥ!」 を境にブログをやめようと考えていた。ブログを続けるにはまとまった時間と根気が必要である。しかし、この楽しみをやめてしまうのはもったいない気もするので、もう少し続けてみようと思う。
ありふれた内容で、読んだからといってあまり役に立つ情報はないと思うが、これからもお付き合いしてもらえたら嬉しいです。

akipon