ザ・プリンス パークタワー東京（東電 株主総会）

2011.6.28（火）


ザ・プリンス パークタワー東京（港区芝公園）

西武グループが運営するホテルの中で、｢ザ・プリンス｣を冠するホテルは全部で4つ（芝公園、高輪、箱根、軽井沢）。｢ザ・プリンス｣はプリンスホテルのフラッグシップ、最上位ホテルと位置付けられています。



（ホテルHPより）
最上階のスカイラウンジは都内屈指のナイスビューです。



西武グループ（旧国土計画）の創業者である堤康次郎氏は、戦前から戦後にかけて不動産事業で財をなしました。代議士でもあった康次郎氏は、福島県沿岸部（大熊町）にあった旧陸軍の土地を国から格安で払い下げてもらっています。1950年代後半に原発推進の気運が高まり、国策企業である東京電力は原発敷地を探していました。原発誘致の打診を受けた康次郎氏は福島県大熊町の広大な土地（30万坪、約100万㎡）を東京電力に売却し、莫大な利益を得たといわれています。
この土地が現在の福島第一原発の一部となっている訳です。


今や日本だけでなく世界中から注目される企業となった東京電力。その株主総会が、西武グループの最高級ホテルで開催されるという事実が、半世紀にわたる東京電力と西武グループの抜き差しならぬ関係を表していると言ったら言い過ぎでしょうか。

5年前までは、東電本店近くの日比谷公会堂で株主総会が行われていました。経費削減をするならそっちでやった方が良さそうです。



午前10時より株主総会スタート。会場はB2Fのボールルームです。



第1会場に約3,000席が準備されていましたが、参加者が多かったため第2～5会場が増設されました。それでも入りきらず、立ち見で人が溢れる事態となりました。最終的に約9,300名が入場したようです（例年の3倍）。
総会終了は午後4時過ぎ。6時間を超えるロングラン総会となりました。


総会時に取ったメモをもとに簡易議事録を作成しました。そちらは次回の更新でアップする予定です。

コメント 2

ニュースでやっていましたね。
akiponさん、行かれたんだ。
タイムリーな話題に、niceです。

2000円以上だった株価が
300円くらいになってしまったのですから、
株主訴訟も考えられたケースですが、
結果は、全議決権130万株のうち、
機関投資家を中心に、白紙委任状が107万株。
圧倒的多数により、承認でした。

今後、上場廃止、国有化という方向にすすむと、
日航のように、株価1円まで下がることも
考えられますから、個人投資家としては、
憤懣、やる方ない、といったところでしょう。

by tak (2011-06-29 15:26) 

◆takさん、こんばんは。
僕は東電は救済されて破たんしないと予想しています。しばらく株価は数百円程度で低迷するので、株主の方が大損するのは変わりないですが。
総会では責任追及に焦点が集まっていて、今後のエネルギー政策の見通しや原発の具体的な扱いについて議論が少なく、正直がっかりな総会でした。
一国民としては、一日も早い収束を祈るばかりです。

by akipon (2011-07-05 00:04)